平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
「あなたの存在は、子孫達の声を通して知っていましたから」
子孫、というと、獣騎士団にいる白獣や幼獣達のことだろうか?
不思議な力が使えるという女王様を前に、リズは言葉に詰まってしまった。なんと答えて良いか分からないでいると、大きく美しい獣がふわりと微笑んできた。
「もっとこちらへお寄りなさい。離れていては、あなたが話しづらいでしょうから」
「えっ、あ、はい。ご配慮に感謝致します」
リズはぎこちない敬語口調で答えて、ちらりと目を合わせたカルロと共に、女王様のもとへ近付いた。
目の前にして見ると、女王様はビックリするくらいに大きかった。その顔は馬車よりもあるし、ゆったりと組まれている前足もリズの身体より太い。
「あなたには、悩みもあるようですね、リズ」
「え?」
足元をじっくり見つめてしまっていたリズは、唐突な言葉に目を戻した。
見上げてみると、女王様のとても優しげな目があった。微笑んでこちらを見つめている様子は、まるで我が子を見るみたいに温かい。
「あなたは不運ではないのよ」
そう声を掛けられて、リズは「あっ」と思い出す。どうして不運なんだろう、こんなに不幸なことってあるだろうか――そう何度も思ってきた。
それを女王様に知られていることに恥じらいを覚える。
「あ、その、私は……少しだけツイていないだけで……。ここへ就職したのも、うっかりミスをしたからで」
子孫、というと、獣騎士団にいる白獣や幼獣達のことだろうか?
不思議な力が使えるという女王様を前に、リズは言葉に詰まってしまった。なんと答えて良いか分からないでいると、大きく美しい獣がふわりと微笑んできた。
「もっとこちらへお寄りなさい。離れていては、あなたが話しづらいでしょうから」
「えっ、あ、はい。ご配慮に感謝致します」
リズはぎこちない敬語口調で答えて、ちらりと目を合わせたカルロと共に、女王様のもとへ近付いた。
目の前にして見ると、女王様はビックリするくらいに大きかった。その顔は馬車よりもあるし、ゆったりと組まれている前足もリズの身体より太い。
「あなたには、悩みもあるようですね、リズ」
「え?」
足元をじっくり見つめてしまっていたリズは、唐突な言葉に目を戻した。
見上げてみると、女王様のとても優しげな目があった。微笑んでこちらを見つめている様子は、まるで我が子を見るみたいに温かい。
「あなたは不運ではないのよ」
そう声を掛けられて、リズは「あっ」と思い出す。どうして不運なんだろう、こんなに不幸なことってあるだろうか――そう何度も思ってきた。
それを女王様に知られていることに恥じらいを覚える。
「あ、その、私は……少しだけツイていないだけで……。ここへ就職したのも、うっかりミスをしたからで」