平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
不思議とその言葉が心に響いて、リズは驚きよりも、ハッとさせられて彼女を見つめ返していた。

「リズ。相棒獣とは、相棒となる騎士を主人とします。その(あるじ)の望みを、誰よりも正確に察知し、その騎士の現在と未来をも考えて動くモノなのです」

「主(あるじ)の望み……? それは、団長様のことですか?」

カルロが相棒騎士にと候補に選び、ファーストコンタクトを取った獣騎士(ひと)

そう思い返していると、女王様が答えないまま微笑んだ。

「わたくし達は、人よりも少々敏感(・・・・・・・・)なのです。本人でさえまだ気付いていないことでさえ、その可能性を嗅ぎ取ってしまうのよ」

くすり、と、またよく分からないことを言って女王様が笑う。

私が必要だと思ったから、カルロは私を教育係りに選んだの? でも団長様は、監視したいから下に置いているだけなのだけれど――。

そう首を捻ったところで、リズは後ろからぐいぐい肩を押された。

鼻先でつついてくるカルロが、近くなった紫色(バイオレット)の目で見つめ返してくる。ややぽかんとしてもいたリズは、来た目的を「あっ」と思い出した。

「すみません女王様、実は私達、急ぎの用があってここへ来たんです」

慌てて目を戻してそう伝えた途端、女王様が優しく微笑んできた。

とうに知っていたらしい。魔力が使えるせいなのだろうかと不思議に思いながら、リズは発言を待ってくれている彼女に話しを続けた。

「実は、獣騎士団にいた二頭の幼獣が行方知れずになってしまっているのです。もし居場所がお分かりになるのであれば、どうか教えて頂きたいのです」
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