平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
下は緑が深い。上の方は木々の間に広い間隔もあるので、見通しを良くして害獣対策をするのなら、そちらを一旦の待機所にするかなと考えて進む。
村周りで害獣が増える時期、そうやって男達が狩りに乗り出していた。
そうだとしたのなら、攫われた二頭の幼獣はきっとそこにいるはずだ。
その位置から、そんなに遠くはないに違いない。だから、もし上にいなかったら下へ引き返す。それでも駄目なら左右を探す――。
そう考えて足を急ぐリズの後ろでは、カルロが地面に鼻先を向けて匂いを嗅ぎ続けていた。
感知出来ないせいだろう。ブスッとした表情で黙って付いてくるカルロから、苛々しているのが伝わってきて申し訳なさを覚える。
「ごめんなさい、カルロ」
自分が頼りないせいだ。もし他の獣騎士だったら経験や知識から、近くの密猟者達の居場所をあっという間につきとめていただろう。
そう思ってリズが詫びると、カルロが目を合わせないまま首を横に振ってきた。自己嫌悪で苛立っている感じもしたが、字を書く気はないようで、何が彼をそんな表情にさせているのか分からなかった。
「カルロ――」
気になって呼んだ時、カルロがピンっと耳を立ててある方向を注視した。そのまま前を見るよう促されて、リズは前方へと目を戻した。
ゆるやかな傾斜の上へと目を凝らしてみると、広い間隔で立つ木々の向こうに大きな岩の一角が見えた。
洞窟だろうか?
それなら一時的な休憩場所としても最適だ。耳を澄ませたカルロが頭を動かして大丈夫だと伝えてきて、リズは彼と共に駆けて向かった。
村周りで害獣が増える時期、そうやって男達が狩りに乗り出していた。
そうだとしたのなら、攫われた二頭の幼獣はきっとそこにいるはずだ。
その位置から、そんなに遠くはないに違いない。だから、もし上にいなかったら下へ引き返す。それでも駄目なら左右を探す――。
そう考えて足を急ぐリズの後ろでは、カルロが地面に鼻先を向けて匂いを嗅ぎ続けていた。
感知出来ないせいだろう。ブスッとした表情で黙って付いてくるカルロから、苛々しているのが伝わってきて申し訳なさを覚える。
「ごめんなさい、カルロ」
自分が頼りないせいだ。もし他の獣騎士だったら経験や知識から、近くの密猟者達の居場所をあっという間につきとめていただろう。
そう思ってリズが詫びると、カルロが目を合わせないまま首を横に振ってきた。自己嫌悪で苛立っている感じもしたが、字を書く気はないようで、何が彼をそんな表情にさせているのか分からなかった。
「カルロ――」
気になって呼んだ時、カルロがピンっと耳を立ててある方向を注視した。そのまま前を見るよう促されて、リズは前方へと目を戻した。
ゆるやかな傾斜の上へと目を凝らしてみると、広い間隔で立つ木々の向こうに大きな岩の一角が見えた。
洞窟だろうか?
それなら一時的な休憩場所としても最適だ。耳を澄ませたカルロが頭を動かして大丈夫だと伝えてきて、リズは彼と共に駆けて向かった。