平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
今はビックリしている場合ではなかった。リズは我に返ると、破壊された檻の上部分に大慌てで両手を入れて、急ぎ二頭の幼獣達を胸に抱えた。
「大丈夫っ? しっかりして!」
幼獣達は、身体を揺すっても目覚める様子はなかった。ぎゅっと抱き締めたふわふわの柔らかな身体は、いつもより体温が低い。
「女王様が言っていた薬のせいなの? なんだか顔色もとても悪いわ……どうしよう、今すぐに解毒剤とか必要なんじゃ――」
動揺のあまり涙声になった時、バッとカルロが警戒したように顔を上げた。
リズは、向こうから聞こえ出したバタバタとした足音と騒がしい声に、どくんっと心臓がはねた。
檻が壊れた音を聞かれてしまったのだろう。
ここに自分達がいるのを気付かれたのだ。一体なんの音だ、向かえ、と飛び交う複数の男達の警戒する怒号の声が聞こえてくる。
怖い、足が震える。
この地に来るまで、村で暮らすただの平凡な娘だったリズは震えた。あんなにも敵意むき出しの、荒っぽい男性達の声を聞いたのも初めてである。
すると、カルロが強さの宿った目を向けてきた。
どうする、と冷静に問われている気がした。先程の獣的な雰囲気を彷彿とさせるその目が、一体どんな指示を想定して(・・・・・・・・・・・・)仰いでいるのかは分からない。
でもリズには、考える余裕も悩んでいる時間もなかった。
「わ、わた、しは――私はこの子達の『ママ』なの!」
「大丈夫っ? しっかりして!」
幼獣達は、身体を揺すっても目覚める様子はなかった。ぎゅっと抱き締めたふわふわの柔らかな身体は、いつもより体温が低い。
「女王様が言っていた薬のせいなの? なんだか顔色もとても悪いわ……どうしよう、今すぐに解毒剤とか必要なんじゃ――」
動揺のあまり涙声になった時、バッとカルロが警戒したように顔を上げた。
リズは、向こうから聞こえ出したバタバタとした足音と騒がしい声に、どくんっと心臓がはねた。
檻が壊れた音を聞かれてしまったのだろう。
ここに自分達がいるのを気付かれたのだ。一体なんの音だ、向かえ、と飛び交う複数の男達の警戒する怒号の声が聞こえてくる。
怖い、足が震える。
この地に来るまで、村で暮らすただの平凡な娘だったリズは震えた。あんなにも敵意むき出しの、荒っぽい男性達の声を聞いたのも初めてである。
すると、カルロが強さの宿った目を向けてきた。
どうする、と冷静に問われている気がした。先程の獣的な雰囲気を彷彿とさせるその目が、一体どんな指示を想定して(・・・・・・・・・・・・)仰いでいるのかは分からない。
でもリズには、考える余裕も悩んでいる時間もなかった。
「わ、わた、しは――私はこの子達の『ママ』なの!」