平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
リズはカルロの視線を受け止めた直後、幼獣達を抱き締めたままガバリと立ち上がって、そう涙目で告げ返していた。
「何があったって離さないッ。怖いからって置いて逃げるだとか絶対にしないわ。こうなったら、この子達と一緒に逃げ切ってみせるんだから!」
見付け出せたのだ。もう二度と、あんな檻になんて入れさせない。
このまま幼獣達を連れて山を下る。そうして獣騎士団へと連れて戻るのだ。
朝一番からずっとバタバタしていたので、もしかしたらジェド達も山に捜索隊を出している可能性だってある。途中で合流出来れば、確実に逃げ切れるだろう。
リズは、そう自分に言い聞かせるように思った。
そうでなければ、臆病な自分の足が震えてしまいそうだから。このまま自分達だけでどうにかしなければならない、とは分かって覚悟していた。
こちらを、カルロはずっと見ていた。
そうして不意に――獣的な雰囲気を抑えて、付き合うと伝えるようにして知性的に頷いた。
「行きましょうカルロ!」
リズは声を掛けるなり走り出し、岩場を飛び出して下山するため駆けた。その後ろから、大きな白い身体をしならせてカルロが続く。
一人と一頭、先を急いで木々の広い間を走る。
カルロは人を背に乗せる訓練は積んでいない。そうして軍人ではないリズも、自分が幼獣達を抱えたまま騎乗するなど無理だと分かっていた。
だから、ただ自分達の足でひたすら走るしかない。
リズは胸に二頭の幼獣を抱え、せいいっぱい山道を駆ける。ただの娘でしかない彼女走りは遅く、カルロがスピードを合わせてぴったりと付いている。
「何があったって離さないッ。怖いからって置いて逃げるだとか絶対にしないわ。こうなったら、この子達と一緒に逃げ切ってみせるんだから!」
見付け出せたのだ。もう二度と、あんな檻になんて入れさせない。
このまま幼獣達を連れて山を下る。そうして獣騎士団へと連れて戻るのだ。
朝一番からずっとバタバタしていたので、もしかしたらジェド達も山に捜索隊を出している可能性だってある。途中で合流出来れば、確実に逃げ切れるだろう。
リズは、そう自分に言い聞かせるように思った。
そうでなければ、臆病な自分の足が震えてしまいそうだから。このまま自分達だけでどうにかしなければならない、とは分かって覚悟していた。
こちらを、カルロはずっと見ていた。
そうして不意に――獣的な雰囲気を抑えて、付き合うと伝えるようにして知性的に頷いた。
「行きましょうカルロ!」
リズは声を掛けるなり走り出し、岩場を飛び出して下山するため駆けた。その後ろから、大きな白い身体をしならせてカルロが続く。
一人と一頭、先を急いで木々の広い間を走る。
カルロは人を背に乗せる訓練は積んでいない。そうして軍人ではないリズも、自分が幼獣達を抱えたまま騎乗するなど無理だと分かっていた。
だから、ただ自分達の足でひたすら走るしかない。
リズは胸に二頭の幼獣を抱え、せいいっぱい山道を駆ける。ただの娘でしかない彼女走りは遅く、カルロがスピードを合わせてぴったりと付いている。