平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
それとも目立つ物音を、今更のように彼らも警戒したのか――。

そうだとしたら、獣騎士団が山にも捜索の手を伸ばしている可能性は、あるのではないだろうか?

その時、次の一歩を踏み込んだ足が沈んだ。

がくんっと身体が落ちるのを感じたリズは、不意打ちのことで「あッ」と声がもれた。広範囲の地面が一気に崩れ、凹んでいくのが見えてさーっと血の気が引く。

落とし穴だ。

それは絶望的なほどに大きかった。大型級の白獣であるカルロごと、崩れていく地面が自分達を丸々下へと飲み込んでいくのが見えた。

落下していく。空が、どんどん遠くなっていく。

リズは、咄嗟に幼獣達を守るようにして胸にかき抱き、ぎゅっと目を閉じた――背中に衝撃を覚えた直後、彼女の意識はプツリと途切れた。

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