平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
そもそも本館入りしているのに、どの騎士の相棒獣もまるで警戒反応も排除行動にも出ていない。そうジェドは推測理由についても話す。
「勤務初日から無事であるのを確認して、こいつの上司達も確信したんだろう」
「まぁ、そうでなければ新人は寄越さないでしょうが……」
コーマックは、それでも渋る様子だった。
「俺の推測と勘に疑いを持つというのなら、まずはお前の相棒獣ででも試してみればいいだろ。――生憎、俺の相棒は長らく不在だ」
リズは入社した日、先輩達から聞いた説明の一つを思い出した。
団長には現在、相棒獣がいない。昔からグレインベルトを治めているグレイソン伯爵家の彼は、獣騎士団で一番の使い手であるとも知られていて、その能力の高さからなかなか見合う白獣が見付からないのだとか。
すると、少し悩んでいた副団長のコーマックが、折れるようにして肩を落とした。
「彼女が扉の前に立っても、外で待機している僕の相棒獣が警戒反応しなかったのがいい例でしょうね……おかげで入室されるまで気付けませんでした」
そう認めるように口にした彼が、しばし考える間を置いた。
獣騎士団の第二位の彼を正座させたというのに、ジェドは追って急かすようなことはしなかった。自分の副官は信頼しているのだろう。リズは不思議な気持ちになって二人の様子を眺めてしまっていた。
「分かりました。幼獣に会わせてみます」
「えっ」
そんな肯定の声が聞こえて、リズはびっくりしてコーマックを見た。てっきりこの優しい人であれば、自分の味方をして断ってくれると思っていた。
「勤務初日から無事であるのを確認して、こいつの上司達も確信したんだろう」
「まぁ、そうでなければ新人は寄越さないでしょうが……」
コーマックは、それでも渋る様子だった。
「俺の推測と勘に疑いを持つというのなら、まずはお前の相棒獣ででも試してみればいいだろ。――生憎、俺の相棒は長らく不在だ」
リズは入社した日、先輩達から聞いた説明の一つを思い出した。
団長には現在、相棒獣がいない。昔からグレインベルトを治めているグレイソン伯爵家の彼は、獣騎士団で一番の使い手であるとも知られていて、その能力の高さからなかなか見合う白獣が見付からないのだとか。
すると、少し悩んでいた副団長のコーマックが、折れるようにして肩を落とした。
「彼女が扉の前に立っても、外で待機している僕の相棒獣が警戒反応しなかったのがいい例でしょうね……おかげで入室されるまで気付けませんでした」
そう認めるように口にした彼が、しばし考える間を置いた。
獣騎士団の第二位の彼を正座させたというのに、ジェドは追って急かすようなことはしなかった。自分の副官は信頼しているのだろう。リズは不思議な気持ちになって二人の様子を眺めてしまっていた。
「分かりました。幼獣に会わせてみます」
「えっ」
そんな肯定の声が聞こえて、リズはびっくりしてコーマックを見た。てっきりこの優しい人であれば、自分の味方をして断ってくれると思っていた。