平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
「一応、僕らも顔を出すようにはしますから」
先程と違って、励ます彼の笑顔はだいぶ柔らかい。恐らくは、白獣に拒絶されるかもしれない、といった一番の懸念が去ってくれたせいだろう。
リズは心の中で泣きながら推測した。だって、いつ間に戸口から入って来たのか彼の相棒獣である大人の白獣が、手の届く距離でふんふんと平気そうに匂いを嗅いでいる。
「それじゃあ、世話係りの仕事について説明しますね」
コーマックと相棒獣が、同時にリズを見た。
彼女はもう「はい、頑張ります……」と答えるしかなかった。
◆
コーマックが言っていた通り、幼獣の世話係りになったと挨拶に回ったら、他の騎士達に大変歓迎された。彼らはすごく気さくで、珍しがって笑った。
「トナーの相棒獣が選んだって言ってたから、いつかウチにくるかもって冗談で話してたんだけどさ――ああ、トナーはこいつな」
「初めまして。それから、これが今日から君専用になる日記」
「団長達、すっかり忘れていたみたいだったし、まさか自然な流れでこっちに来るとは思わなかったわ。あははは」
実は不運な遭遇があったんですよ……。
リズは、団長ジェドとの初対面を思い出した。コーマックが正座中の現場だったとも言えず、そっと目をそらしている本人の隣で黙っていた。
先程と違って、励ます彼の笑顔はだいぶ柔らかい。恐らくは、白獣に拒絶されるかもしれない、といった一番の懸念が去ってくれたせいだろう。
リズは心の中で泣きながら推測した。だって、いつ間に戸口から入って来たのか彼の相棒獣である大人の白獣が、手の届く距離でふんふんと平気そうに匂いを嗅いでいる。
「それじゃあ、世話係りの仕事について説明しますね」
コーマックと相棒獣が、同時にリズを見た。
彼女はもう「はい、頑張ります……」と答えるしかなかった。
◆
コーマックが言っていた通り、幼獣の世話係りになったと挨拶に回ったら、他の騎士達に大変歓迎された。彼らはすごく気さくで、珍しがって笑った。
「トナーの相棒獣が選んだって言ってたから、いつかウチにくるかもって冗談で話してたんだけどさ――ああ、トナーはこいつな」
「初めまして。それから、これが今日から君専用になる日記」
「団長達、すっかり忘れていたみたいだったし、まさか自然な流れでこっちに来るとは思わなかったわ。あははは」
実は不運な遭遇があったんですよ……。
リズは、団長ジェドとの初対面を思い出した。コーマックが正座中の現場だったとも言えず、そっと目をそらしている本人の隣で黙っていた。