平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
ちっとも目上に思われていないせいか、しょっちゅう飛びかかってくる。けれど言う事を聞いてくれている感じもあり、散歩もきちんと後ろを付いてきた。

「こうやって散歩で付いてくるのは、彼らがリズを親みたいに思って認めている証拠なんですよ」

正午の散歩を見に来てくれたコーマックが、隣をゆっくり歩きながらそう言った。

「先日までは、他の相棒獣のサポートがないと大変だったでしょう?」

「親……そう、ですね。そういえば私から離れなくなりました」

目を向けてみれば、敷地内の芝生を散歩中の幼獣達が、次は何をするのと指示待ちするようにして一斉に素直な目を向けてくる。

リズは、胸に温かいものが込み上げるのを感じた。

すると幼獣達が不思議そうに首を傾げ、大きくてつぶらな紫色(バイオレット)でリズを映して、「みゅーっ」「みゃぅん!」と元気良く鳴いた。とても楽しそうだった。

「僕が隣にいても、彼らはもうリズさんしか見ていません」

ふふっ、とコーマックが微笑ましげに笑う。じゃれてくる幼獣達のことを、普段から他の騎士達も「彼らが楽しく過ごせているのは悪い事ではない」と言っていた。

不器用ながら、もっと頑張ろうとリズは思った。

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