平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
その翌日、六日目。

なんだか、本当にママになった気分だった。幼獣達はリズがいるとそばにいたがって、ご飯か運動後の散歩か、気分気ままにお昼寝をしたがった。

けれど昼食時間、一頭の幼獣が唐突に元気をなくした。ミルクで柔らかくしたごはんを食べ始めて数分、ごはん皿の前で尻をついてじっとしてしまったのだ。

「あれ? 体調が悪いのかしら……?」

いつもならミルクご飯をいっぱい食べる子なのに、とリズは心配した。

すると、うっぷ、と不意に幼獣が短い前足で口を押さえた。そんな人間っぽい仕草も気にならないくらい「まさか嘔吐!?」とリズは気が動転した。

直後、その幼獣が小さく震えて前足を下ろした。

「げふっ」

解放された口から、煙と共に一瞬ぶわっと火が出た。

リズは「え」と目を丸くした。他の幼獣達も、熱を感じたのか食べるのをストップしてまん丸の瞳を向け、幼獣舎に沈黙が漂った。

「えっ…………、うえええええええ!?」

少し遅れてリズは叫ぶと、びっくりしてその幼獣を胸に抱え幼獣舎を飛び出した。子犬サイズほどあるので体重もあり、ふわふわだけどずっしりしている。

そのまま一番近い演習場に駆け込んだ。
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