平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
立派な大きさをした白獣を連れた数人の騎士達が、気付いて目を向けてきた。

「リズちゃんじゃん。こっちまで来るとか珍しいねー」

「幼獣抱えて、そんなに慌ててどうした?」

リズは、すぐそこにいる数頭の大きな相棒獣達を意識する余裕もなかった。驚かせたりしたらパクリといかれるんじゃ、という警戒もないまま、ふわっふわな幼獣を両手で持ってパッと彼らに見せた。

「こ、こここの子が火を吐いちゃったんです」

「火? 本物の?」

「そうです本物です煙まで出てましたッ。もしかして白獣特有の病気とかだったりするんですか? 私の世話が悪くて、嘔吐したみたいな感じなんですか!?」

もう心配過ぎて、頭の中はパニックでリズは涙目になっていた。

大人の白獣達が察した顔で、彼女から幼獣へと視線を移す。騎士達は、落ち着いている自分達の相棒獣を「へぇ」と見やると、リズへ目を戻して小さく苦笑した。

「大丈夫だって、落ち着け。体内の魔力が成長中で、魔力を吐いただけだから」

「ま、りょく……?」

「ははは、リズちゃんマジ泣き三秒前って顔だなぁ。そうそう『魔力吐き』だよ、幼獣の能力値や性質によって、火やら強風やらと変わってくるけど」
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