平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
リズは、幼獣を前に出した姿勢のまま数秒ほど固まった。もしやと思ってその子を引き寄せてみれば、目が合った幼獣が「みゅん!」と調子良く鳴く。

「…………つまり、げっぷ、みたいな?」

「うん。そう、つまり『魔力吐き』は成長期間中のげっぷみたいなものだね」

途端に安堵感が込み上げた。

リズは教えてくれた騎士達の前で、へなへなと緊張を解いて幼獣をぎゅっとした。

「なぁんだ、ただのげっぷかぁ。本当に良かった!」

「みゃう、みゅみゅーっ」

「ふふっ、元気に成長中なのねぇ」

ぺろぺろと顔を舐められたリズは、安心して、温かくてふわふわのその子を抱き締めていた。スッキリしているし、戻ったら沢山食べるかしらと笑顔で呟く。

「リズちゃん、すっかり『ママ』だな~」

「なんかよくは分からんけど、白獣の方が採用決めたってだけあるわ」

「こいつらも、急にリズが飛び込んできても安心しきってるしな」

騎士達が、話しながら自分達の相棒獣を振り返った。大人の白獣達はリラックスした様子でいて、その美しい紫色(バイオレット)に愛情深くリズと幼獣を映していた。
< 36 / 182 >

この作品をシェア

pagetop