平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
              ※※※



その翌日も、よく晴れた春の青空が広がった。

はじめはどうなることだろうと思ったものだが、気付けば一週間目だ。リズは、幼獣の世話係りの毎日の仕事作業にも慣れてきたのを感じた。

「結構、このお仕事っていいかもしれない」

午前中の大きな世話仕事も、この日は予定より数十分早く終わっていた。次は昼食時間を待って、幼獣達のお昼寝タイムに付き合っているところである。

幼獣舎の前の芝生の上で、白いもふもふとした彼らが好き勝手に眠っていた。

両足を伸ばしたリズのスカートの上にも、数頭の幼獣が乗ったり寄りかかったりしている。触れているところから、じんわりと熱が伝わってきてかなり温かい。

ああ、日差しもポカポカだ。このまま眠ってしまいそう……。

「――おい。そこで堂々と寝るようなら、減給するぞ」

そんな声が聞こえて、半ば横になりかけていたリズはハッとして起き上がった。寄りかかっていた幼獣達が、眠ったままころんっとする。

目を向けてみると、そこには獣騎士団長ジェド・グレイソンの姿があった。

同性でも見惚れてしまうような美貌。濃い髪は夜空に近い色合いをしていて、クッキリとした色合いの鮮やかな青い目がこちらを見下ろしている。

「……また、来てる……」
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