平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
出会い頭の強烈な印象から、苦手意識もあって口が引き攣りそうになる。
こうして世話係の仕事が始まってから、副団長や他の騎士達だけでなく、たまに唐突に一人でジェドも様子を見に来ていた。
きちんと軍服を着込んでいるところを見ると、仕事区切りのついでに足を運んできている感じはあった。すぐに命令してこないし、またしても用件はないのだろう。
多分、監視しているんだろうなぁ……。
リズは、この仕事に引き込まれた際の台詞を思い返した。彼は女性達からは人気があるし、それでいて彼女達は熱く語るくらい「軍人同士の恋」に夢中だ。
今になって考えると、ここに来たばかりの自分が「本当は厳しい上司」「容赦ない」「そしてゲイじゃない」と話したとしても、女性は誰一人として耳を貸さないのではないか――と、思わないでもない。
でも本人が監視で直接見に来るぐらいだから、その説得もきっと逆効果になるのだろう。コーマックから聞かされた話で色々と事情があるのも分かったし、リズとしても、約束されたことを破るつもりなんて毛頭ないのに。
「なんだ、上司の俺が来たら悪いのか?」
「えっ。そんな事はありません」
しばし俯いて考えてしまっていたリズは、パッと目を戻して慌てて否定した。
こうして世話係の仕事が始まってから、副団長や他の騎士達だけでなく、たまに唐突に一人でジェドも様子を見に来ていた。
きちんと軍服を着込んでいるところを見ると、仕事区切りのついでに足を運んできている感じはあった。すぐに命令してこないし、またしても用件はないのだろう。
多分、監視しているんだろうなぁ……。
リズは、この仕事に引き込まれた際の台詞を思い返した。彼は女性達からは人気があるし、それでいて彼女達は熱く語るくらい「軍人同士の恋」に夢中だ。
今になって考えると、ここに来たばかりの自分が「本当は厳しい上司」「容赦ない」「そしてゲイじゃない」と話したとしても、女性は誰一人として耳を貸さないのではないか――と、思わないでもない。
でも本人が監視で直接見に来るぐらいだから、その説得もきっと逆効果になるのだろう。コーマックから聞かされた話で色々と事情があるのも分かったし、リズとしても、約束されたことを破るつもりなんて毛頭ないのに。
「なんだ、上司の俺が来たら悪いのか?」
「えっ。そんな事はありません」
しばし俯いて考えてしまっていたリズは、パッと目を戻して慌てて否定した。