平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
すると、目が合った途端、ジェドがフッと優越感漂う笑みを浮かべてきた。その視線が動いて、膝の上で我がもの顔で眠っている幼獣に向けられる。
「一番偉い上司が、わざわざ気を配って不慣れな新人の様子を見に来てやっているのに、それを悪く思う部下はいないよな? 幼獣に下認定されている『リズ・エルマー』」
「…………」
嫌味ったらしい言い方はどうにかならないのだろうか。彼の場合、単に小馬鹿にしたくて見に来ているだけのような気もするのだけれど……。
あれ、そうなると監視が二の次に?
リズは困惑した。視線が離れたタイミングで、つまらなそうな吐息が聞こえたかと思ったら、そのままジェドが幼獣を少しずらして隣に座ってきた。
びっくりして目を向けた。スカートの一部が踏まれてしまっているし、空気越しに体温が伝わってきそうな、やけに近い距離感である気がする。
「えっと、なんですか……?」
どうして座ったの、と思って赤紫色の目を丸くして尋ねる。
「隣が空いていたから座った。ちょうど暖も取れる、俺も少し休ませろ」
言いながら、彼が横になった。姿勢を楽に頭の後ろへ腕をやると、近くにいた幼獣が、もふもふの白い身体をころんっと寝転がしてそばに寄った。
「一番偉い上司が、わざわざ気を配って不慣れな新人の様子を見に来てやっているのに、それを悪く思う部下はいないよな? 幼獣に下認定されている『リズ・エルマー』」
「…………」
嫌味ったらしい言い方はどうにかならないのだろうか。彼の場合、単に小馬鹿にしたくて見に来ているだけのような気もするのだけれど……。
あれ、そうなると監視が二の次に?
リズは困惑した。視線が離れたタイミングで、つまらなそうな吐息が聞こえたかと思ったら、そのままジェドが幼獣を少しずらして隣に座ってきた。
びっくりして目を向けた。スカートの一部が踏まれてしまっているし、空気越しに体温が伝わってきそうな、やけに近い距離感である気がする。
「えっと、なんですか……?」
どうして座ったの、と思って赤紫色の目を丸くして尋ねる。
「隣が空いていたから座った。ちょうど暖も取れる、俺も少し休ませろ」
言いながら、彼が横になった。姿勢を楽に頭の後ろへ腕をやると、近くにいた幼獣が、もふもふの白い身体をころんっと寝転がしてそばに寄った。