平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
少し仮眠を取る、と言わんばかりの態度だ。

スカートを踏まれて動けないリズは、またしても「えぇぇ……」と戸惑った。こんな行動に出られると思っていなかっただけに、驚きもあって声を掛ける。

「あの、すみません団長様。えぇと、そこにじっといられると、ちょっと」

「ちょっと、なんだ?」

上から覗き込んだ途端、彼がパチリと開いて青い目で見つめ返してきた。

日差しの下で見てみると、とても澄んでいて美しい瞳だ。吸い込まれそうだと思って言葉が出ないでいると、奥まで見透かすように見てきたジェドがこう言った。

「俺だって仕事で疲れているんだ。どんなに対策を講じても、山の密猟者は次から次へと出てくるしな」

そう後半を独り言で愚痴ったかと思うと、そのまま彼は目を閉じてしまう。

難しいことはよく分からない。でも、ここ数日は頻繁に出入りするくらい忙しかったようだとは感じていた。こうして、少しでも身体を休ませたいくらいには疲れているのかもしれない。
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