平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
どうやら自分は、山を降りたばかりのこの暴れ獣に、相棒獣となるための『教育係り』の指名を受けてしまったらしいのだ。
人間の相棒となるため、まず白獣は訓練と教育を受ける。その相手を決めるのは獣自身で、相棒予定の騎士以外から選定されるという。
「…………でも、なんで私……?」。
獣騎士でもない者を指名するのは、初めてのことなのだとか。どうして自分が野生の白獣に指名されたのか、リズ自身困惑でいっぱいである。
幼獣の世話係りになったのも、元はジェドのせいである。今回も彼関係だし、関わるとろくなことがないのでは……と、平凡な身の上には重すぎて涙が出そうだ。
こんな大きな獣を躾けるとか、私には無理なんじゃ……。
リズは怖々と隣を見上げる。そこには通常よりもデカい白獣がいて、まるで誰かを彷彿とさせるような不機嫌さで、窮屈そうに『お座り』している姿があった。
不安を察したのか、副団長コーマックが少しでもフォローするように言ってきた。
「自らの教育係を決めた白獣は、どんなに凶暴であったとしても、教育係りの言うことであれば従います。えっと、だからその、取って食べたりはしませんから」
「でも、騎士以外を指名するのは初めてなんですよね……?」
リズは思考がいっぱいいっぱいになった顔を、コーマックへと向ける。
「それに私、めっちゃ追いかけられましたが」
そう事実を述べた途端、室内にぎこちない沈黙が落ちた。
かなりコーマックが返答に窮している様子だ。そんな上司を見た獣騎士達が、ほんと、どうして彼女を指名したんだろう、と呟いて揃って例の白獣を見やった。
人間の相棒となるため、まず白獣は訓練と教育を受ける。その相手を決めるのは獣自身で、相棒予定の騎士以外から選定されるという。
「…………でも、なんで私……?」。
獣騎士でもない者を指名するのは、初めてのことなのだとか。どうして自分が野生の白獣に指名されたのか、リズ自身困惑でいっぱいである。
幼獣の世話係りになったのも、元はジェドのせいである。今回も彼関係だし、関わるとろくなことがないのでは……と、平凡な身の上には重すぎて涙が出そうだ。
こんな大きな獣を躾けるとか、私には無理なんじゃ……。
リズは怖々と隣を見上げる。そこには通常よりもデカい白獣がいて、まるで誰かを彷彿とさせるような不機嫌さで、窮屈そうに『お座り』している姿があった。
不安を察したのか、副団長コーマックが少しでもフォローするように言ってきた。
「自らの教育係を決めた白獣は、どんなに凶暴であったとしても、教育係りの言うことであれば従います。えっと、だからその、取って食べたりはしませんから」
「でも、騎士以外を指名するのは初めてなんですよね……?」
リズは思考がいっぱいいっぱいになった顔を、コーマックへと向ける。
「それに私、めっちゃ追いかけられましたが」
そう事実を述べた途端、室内にぎこちない沈黙が落ちた。
かなりコーマックが返答に窮している様子だ。そんな上司を見た獣騎士達が、ほんと、どうして彼女を指名したんだろう、と呟いて揃って例の白獣を見やった。