平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
◆
その翌日から、リズは大型級の新入り白獣、カルロの教育が始まった。
ようやく見付かった団長ジェドの相棒獣となれる白獣だ。まずは集中して教育にあたれるようにと、獣騎士達がスケジュールを調正して一週間の期間が与えられ、その間は彼らが幼獣達の世話に回ってくれることになった。
「慣れるまでは、敷地内を歩かせる時は首輪と散歩紐をつける」
リズは朝、一頭用の離れの白獣小屋の中で、副団長コーマックがまとめてくれた『教育係りの流れ』のノートを確認した。
話し聞かせるため、その向かいには寝そべっているカルロの姿がある。
「基本的に、相棒騎士のいない白獣は本館敷地外に行ってはならない――って、聞いてる?」
『聞いてる』
カルロが、気だるげに溜息を吐いて爪でガリガリと文字を書く。
なんだか器用というか、人間みたいな仕草漂う獣である。けれど昨日の今日で、リズは決意の熱が残っていた。他の獣騎士達の協力を、無駄に出来ない。
「とにかく、他の相棒獣と喧嘩したらダメよ」
コーマックのノートに書かれている『喧嘩っ早い』という注意書きを見て、そう意気込む。その向かいでカルロが、地面に掘った文字を前足で消していた。
その翌日から、リズは大型級の新入り白獣、カルロの教育が始まった。
ようやく見付かった団長ジェドの相棒獣となれる白獣だ。まずは集中して教育にあたれるようにと、獣騎士達がスケジュールを調正して一週間の期間が与えられ、その間は彼らが幼獣達の世話に回ってくれることになった。
「慣れるまでは、敷地内を歩かせる時は首輪と散歩紐をつける」
リズは朝、一頭用の離れの白獣小屋の中で、副団長コーマックがまとめてくれた『教育係りの流れ』のノートを確認した。
話し聞かせるため、その向かいには寝そべっているカルロの姿がある。
「基本的に、相棒騎士のいない白獣は本館敷地外に行ってはならない――って、聞いてる?」
『聞いてる』
カルロが、気だるげに溜息を吐いて爪でガリガリと文字を書く。
なんだか器用というか、人間みたいな仕草漂う獣である。けれど昨日の今日で、リズは決意の熱が残っていた。他の獣騎士達の協力を、無駄に出来ない。
「とにかく、他の相棒獣と喧嘩したらダメよ」
コーマックのノートに書かれている『喧嘩っ早い』という注意書きを見て、そう意気込む。その向かいでカルロが、地面に掘った文字を前足で消していた。