平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
コーマックと別れた後も、リズの案内する頑張りは続いた。どうにか戦闘獣達が日常的に足を運ぶ場所を覚えさせたかったのだが、カルロは気紛れだった。

そもそも教育係りの言うことは聞く、というのは嘘ではないのだろうか?

全然指導を受け入れてくれている感じがない。ことあるごとに、めっちゃ馬鹿にされている気がして、そこはジェドの性格といい勝負のようにも思えてきた。

つまり私、ただ馬鹿にされて振り回されているだけなのでは……?

何度目かの芝生の上、びたーんっとうつ伏せになったところで、リズは今更のようにハタと思った。

目を向けてみれば、カルロは『お座り』をしてリズが立つのを待っている。じっと向けられている白獣の特徴的な紫色(バイオレット)の目は、何を考えているのか分からない。

「…………あの、相棒獣になるつもりはあるの?」

しばし、間が空いた。

カルロが真顔のままコックリと頷く。いつもの表情豊かなアレはどうしたッ、とリズは悪い方向に勘繰って涙目になった。

「その間が信用ならないんだけどッ」

ほんと、なんで私を指名したのよ――。

と、続けようとした瞬間、カルロの顔が目の前まで来ていた。

「ぐるるる」

「…………えっと……あの、なんで今、低く唸って威嚇してるの?」

さっき相棒獣達の前で出してたよりも強くない?
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