平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
教育係りを、本気で脅しにかかる見習い獣なんているのだろうか。リズが本気で困惑していると、カルロがべろんっと顔を舐めてきた。転倒した際についた草は落ちたけど、獣臭くて、馬鹿にしたいのか分からないタイミングだった。



それから数日、リズの奮闘は続いた。二日目も相棒獣達が日課として立ち寄るルートを歩かせ、三日目にしてようやくコンプリート出来た。

素直に従ってくれなくて、運動の散歩もご飯も大変だった。

それでいて相変わらず、移動中は何度も散歩紐を引っ張られた。苦戦しているリズを小馬鹿にするかのような軽々しさで、カルロはゆっくりと前進して彼女の靴の裏を擦り減らす。

とはいえ進歩もあった。気ままながら、カルロが一日の日程を覚え出したのだ。四日目には、決まった時間にご飯を食べに行ってくれるようになっていた。

「今日こそは、全部ブラッシングする!」

四日目、ここまで来るとリズも意地になった。ここ連日しばらくもしないうちに飛び出されているブラッシング部屋へ、決意を固めてカルロを入れた。

初めてブラッシングを試した時には、力加減が気に食わなかったのか、尻尾で軽くびたんっとはたかれてしまっていた。慣れないせいで違和感があるようで、その後も大人しくさせてくれないでいる。

「ふわふわなのは分かるのよ。でも、コレをやるとより魅力的になるのッ」

「ふんっ」

「あ、信じてないわね? ブラッシングは気持ちいいから!」

獣舎施設のブラッシングルームにて、伏せ姿勢で拒否を示すカルロと、ブラッシング用具を両手に説得するリズ。
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