平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
その獣を一目見て感じたのは、こいつなら絶対に任せられるという安心感だった。奴も同じものを感じたのか、自らゆっくりと足を進めてこちらへとやって来た。
獣騎士は、相棒の白獣がいて初めて完成される。
目と鼻の先に来た強い白獣を前に、ジェドは、身体の欠けていたものがカチリとはまるような感覚を覚えた。ああ、こいつがそうなのかと分かった。
敵意はなかった。拒絶も感じなかった。
その強い獣は、見定めるようにこちらを凝視し、それから――相棒騎士となれるかを見定めたい、というファーストコンタクトを取って頭を下げる仕草をした。
白獣が山から降りてくるのは、本能的に相棒の必要性を察知した時だ、とも言われている。
もしかしてこいつも、何かしら必要性を感じて出てきたのだろうか?
父の相棒獣は、先々代の頃、自分が産んだ幼獣を絶対に守れるようにありたい、と願ったら、気付くと相棒を求めて山を下っていたのだと言っていた。
『私には助けが必要だったの。そうして私は、――満たされた』
あそこまで人の言葉を流暢に解する白獣もいなかったが、獣としての本能も強い彼らの言葉の意味を、全て組み取るのは難しい。
この大きな白獣は、一体どちらなのだろう。
ただの本能的な好奇心からなのか。それとも、何かしら動物の察知能力でも働いて深い山奥から出てきて、自分の前に姿を現した……?
白獣自身に、相棒獣となりたい強い意思があるのかどうかも重要だった。
とはいえ、相棒獣として魔力を繋がせてもらえならなければ、意思の疎通は出来ない。人の言葉は理解しているが、まさか獣に文字を起こせとも言えない。
獣騎士は、相棒の白獣がいて初めて完成される。
目と鼻の先に来た強い白獣を前に、ジェドは、身体の欠けていたものがカチリとはまるような感覚を覚えた。ああ、こいつがそうなのかと分かった。
敵意はなかった。拒絶も感じなかった。
その強い獣は、見定めるようにこちらを凝視し、それから――相棒騎士となれるかを見定めたい、というファーストコンタクトを取って頭を下げる仕草をした。
白獣が山から降りてくるのは、本能的に相棒の必要性を察知した時だ、とも言われている。
もしかしてこいつも、何かしら必要性を感じて出てきたのだろうか?
父の相棒獣は、先々代の頃、自分が産んだ幼獣を絶対に守れるようにありたい、と願ったら、気付くと相棒を求めて山を下っていたのだと言っていた。
『私には助けが必要だったの。そうして私は、――満たされた』
あそこまで人の言葉を流暢に解する白獣もいなかったが、獣としての本能も強い彼らの言葉の意味を、全て組み取るのは難しい。
この大きな白獣は、一体どちらなのだろう。
ただの本能的な好奇心からなのか。それとも、何かしら動物の察知能力でも働いて深い山奥から出てきて、自分の前に姿を現した……?
白獣自身に、相棒獣となりたい強い意思があるのかどうかも重要だった。
とはいえ、相棒獣として魔力を繋がせてもらえならなければ、意思の疎通は出来ない。人の言葉は理解しているが、まさか獣に文字を起こせとも言えない。