平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
途端に恥ずかしさを覚えて、リズは慌てて背中を起こした。幼獣達がぴょんっと素直に離れてくれる中、手早くスカートを引っ張り下ろして足を隠す。

「ふうん」

ジェドが含むような声をもらし、幼獣舎に入ってきた。

「獣相手なら恥ずかしくないのに、俺が来たら隠すのか」

それはそうだろう。だってジェドは人間で、大人の男性なのだ。

リズだって年頃の女の子なのである。小さい時から、足や肌を隠しなさいと言われて育ったので、とくに異性の視線は気になるのは当たり前だった。

「か、隠すのはあたり前じゃないですか。私だって、十七歳ですしそれくらいのマナーは知ってます」

貴族界だと、女性が足を晒すのはダメだとされているとも聞く。それを知っていて言うなんて、ほんと意地悪な人だなとリズは俯き恥じらった。

するとジェドが、どうしてか隣にしゃがみ込んできた。

彼が横顔を覗き込んでくるのを感じて、リズはドキドキしてしまった。

「お前が勝手に名前を付けたカルロだって、オスだぞ。そっちにいるちっこいやつの大半も、恐らくはオスだ」

「でも白獣ですよ」

リズは、きょとんとしてジェドを見つめ返した。

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