平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
こちらを見据えている青い目は、屋内であったとしても宝石みたいに鮮やかな色合いだった。だからなんだ、と言いたげに彼は落ち着いている。

「だって白獣は、下心もないですし」

不思議に思ってそう答えた。一旦落ち着いた幼獣達は、二人の周りにちょこんと座って見守っている。

するとジェドが、フッと口許に意地悪な笑みを浮かべるのが見えた。

「ほぉ。俺には下心がある、と言いたいわけか」

「えっ――あ、違います。そういうことじゃないんです」

どうやら答え方が悪かったらしい。この鬼上司が絶対零度の空気をまとってしまったらアウトだと、リズはあわあわと慌てて弁明した。

「一般論ですよ。別に団長様だけに対して警戒しているわけじゃなくって」

「一般論、ね」

しゃがみ込んで視線の高さを合わせているジェドが、全く信用していない風で口を挟んでくる。

「お前が警戒しているつもりがあるとも思えないがな。よく部下の前でもこけているし、運動音痴なのに走ってもいるし」

「うっ……でも私のスカート、重くて広がりにくいし……」

走ってもそこまで広がらないので、足だってそんなに見えないはず――あ、そもそも女性が走ること自体、貴族界では歓迎されない行動なんだっけ?
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