平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
彼が私に? そんなはずないだろう、魅力的に感じて心動かされるものである、とぼんやり認識しているだけにリズは戸惑った。

「太腿も舐められていた」

「えっ、あ、そう、だったんですね……」

考えていたら、急に近くから声がしてパッと顔を上げた。

すぐそこに、こちらを見下ろすジェドの神秘的な青い目があって驚いた。

「あの、団長様……?」

かなりジェドが近い。よく分からないくらいに胸がドキドキして意識してしまい、リズは戸惑い気味に少し後ろへと寄った。

そうしたら、距離をたもつように彼も向かってきた。

「別に、お前を子供だと思ったことはないぞ。十七歳だと聞いて、少し意外に思ったほどだ。素行の他は十分淑女だろう」

え? 私が淑女?

先程の妙な質問に続いて、彼の口から意外な言葉を聞いた気がする。けれど考える暇もなく、不意にリズはジェドに手を取られた。

「この手と同じくらい、白くて綺麗だと思ったがな」

「え?」

「隠すのが勿体ないくらい」

そのまま手が引き寄せられる。

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