平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
「俺が一番の上司なのに、その言いようはいい度胸だな」
「あ、すみません。つい――でも団長様だって仕事が入っているはずですし、私の方もこの後、獣舎のブラッシングルームへ行く予定があります」
「ブラッシング?」
問われたリズは、しっかり彼の目を見つめ返して「はい」と頷いた。
「今の時間は他の相棒獣達で埋まっていますが、あと少しで空くんですよ。カロルの毛並みの世話をしなければなりませんので」
ブラッシングは、獣が人に慣れるための第一段階目の大切な交流の一つだ。今やカルロも気持ちがいいものと分かってくれて、ブラッシングだけは率先してスケジュール通り動いてくれていた。
それをようやく思い出したのか、なるほどとジェドも理解したようだった。何やら言いたげな目を、すっかりやる気に満ちたリズへ目を戻す。
「お前、なんやかんや言って、結構教育係りとしてうまく日課をこなさせられるようになっているんだな」
褒められているのか、ペースが遅いのを哀れまれているのか分からない。
リズはなんだか珍しい表情をしているジェドを前に、小首を傾げてしまった。その後ろでカルロが、ブラッシングの予定には絶対に遅れるなよ、と念でも送っているかのような表情をしていた。
「あ、すみません。つい――でも団長様だって仕事が入っているはずですし、私の方もこの後、獣舎のブラッシングルームへ行く予定があります」
「ブラッシング?」
問われたリズは、しっかり彼の目を見つめ返して「はい」と頷いた。
「今の時間は他の相棒獣達で埋まっていますが、あと少しで空くんですよ。カロルの毛並みの世話をしなければなりませんので」
ブラッシングは、獣が人に慣れるための第一段階目の大切な交流の一つだ。今やカルロも気持ちがいいものと分かってくれて、ブラッシングだけは率先してスケジュール通り動いてくれていた。
それをようやく思い出したのか、なるほどとジェドも理解したようだった。何やら言いたげな目を、すっかりやる気に満ちたリズへ目を戻す。
「お前、なんやかんや言って、結構教育係りとしてうまく日課をこなさせられるようになっているんだな」
褒められているのか、ペースが遅いのを哀れまれているのか分からない。
リズはなんだか珍しい表情をしているジェドを前に、小首を傾げてしまった。その後ろでカルロが、ブラッシングの予定には絶対に遅れるなよ、と念でも送っているかのような表情をしていた。