好きなんだから仕方ない。

これからも一緒に

初対面ではないようなこの感じ、一体何なのだろう。なぜかずっとこうなる事を望んでいたような。まさか、まさかね。パドメ以外の人と話せて浮かれてるだけかも。

「んー、じゃあ次。呼び名だが、好きに呼んで良いのか?」

「流石に呼び方までは無理強いはしないかな。壁を作りすぎて遠慮されたくないだけだからね」

「じゃあそこはけじめも込めてエミィ様のままで」

私が何それと笑うと必要なんだぞと笑い返してくれる。話を合わせようと作った笑顔じゃない、心から楽しんでいる時に出る純粋な笑顔。忘れかけていた笑顔がやっと戻ってきてくれたようで嬉しかった。
ただ、こんなにのんびりしていられないんだよね。ただでさえ神の仕事をパドメに任せて最初に集めなきゃいけなかった使いも決めないで。何千、何万経ったかもしれない今日、やっと最初の一人を見付けて。
笑える話でしょう?もう、この世界の一番上でどんな人も守っていかなきゃいけないのに。
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