好きなんだから仕方ない。
パドメも帰り、部屋も綺麗になった後。机の上に置いた資料について聞いてきた。あまりにも無関心に放っておいたから先伸ばしにする事を無意識の内に感じ取ってくれたのかもしれない。

「急ぎの何かか?」

「神の使いの候補者を集めてくれたみたい。神としては急ぎの用事だね。」

「大切そうな用事に聞こえるが?」

「この世界がどうなろうと構わないって思っていたから。後回しにしてたのよ」

「でも、思っていた、なんだろ?」

面白い考え。そっか、私の中でちゃんと過去の事として整理できていたんだ。なのに、それに気付かず今までずっと落ち込んで。少しの時間一緒にいただけなのにガドウにこんなに大切な事を教えられるなんて。
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