好きなんだから仕方ない。
もっと、今よりももっと良い形があるはずだから。

「俺たちはもう聞いてるし了承済みだよー。それに、君たちにとっても悪い話じゃないんだ。魔界にいる願いや欲で作られた君たちでも実態を持てば死後、生まれ変わってエミィのそばに来れる可能性が今よりもぐーんと上がるからね」

「今のままじゃ戦わざるを得ない。結局、二人が否定しても神の住み処以外を変えるのは決定事項だから。だから二人がいてくれる今、行動に移したいの。・・・だから、今度は私の番なの。私の願いなの」

「・・・それを、エイミア様は望まれるのですか・・・?実態を持ったとしても上がるだけで低いままなのでしょう?」

「確かに可能性は低いかもしれない。でも、言ったでしょう?これは私の願い。実態を持たない今の可能性が無いままより、低くても可能性がある未来に行きたい。私は二人が生きている未来にいたい」
< 238 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop