好きなんだから仕方ない。
「そういえば・・・さ」

「ごめんなさいね。使いの分際でなんて言ってしまって・・・」

「私たち、ずっと後悔してたの。エミィの口からあんな事言わせてしまって・・・」

「・・・ううん。あの場に似合わない怒り方をしたと私も反省しているから気にしないで?」

何も、響いてくれていなかったんだ。少しでも感じてくれたらと思ったけど、ダメだったのかな。
確かに地位では私たちに勝てる魂はいない。いるとすれば歴代の神々だと思う。でも、だからって見下しちゃいけない。ただの魂や使いがどれだけ私たち神の事を助けてくれているのか忘れちゃいけないんだよ。
魔界の件だってそう。トワが気付いてくれていなければ最悪の事態になっていたかもしれない。そんな、知らない何かを持ってきてくれる存在にただ決定権があるだけの私たちが見下しちゃ誰もついてきてくれないよ。
< 247 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop