好きなんだから仕方ない。
国王の許可を聞いてから大広間を出、自室に戻られた彼女に訊かずにはいられなかった。なぜ、次の王座が決まるまで居座ると言ったのか。なぜ、あの侵入者のまとめ役をそばに置いておく事を条件に付けたのか。
「エイミア様。我々は国王からあなた様の護衛を命に受けております。あなた様が王族から退いてもそれは変わりませぬ。なぜこのような所に止まり続けると仰ったのですか」
「約束したじゃない。次の王座が決まるまではここに王族としているって」
「そんな理由で残ると言ったの!?」
「妃の言い分に賛同する訳じゃないけど、母は助けたくて助けた訳だし、父も母と一緒にいたくて追った訳だからねぇ。全面的に兄が悪い訳じゃないでしょう?だからせめて、王座が決まる時は兄妹として祝いたいなって思ってね。愛してくれた事に変わりはないから。後、誰の努力も無駄にしないため」
残る事になった侵入者のまとめ役は何てバカな事をと声を上げた。でも、彼女は何とも思っていない。
「エイミア様。我々は国王からあなた様の護衛を命に受けております。あなた様が王族から退いてもそれは変わりませぬ。なぜこのような所に止まり続けると仰ったのですか」
「約束したじゃない。次の王座が決まるまではここに王族としているって」
「そんな理由で残ると言ったの!?」
「妃の言い分に賛同する訳じゃないけど、母は助けたくて助けた訳だし、父も母と一緒にいたくて追った訳だからねぇ。全面的に兄が悪い訳じゃないでしょう?だからせめて、王座が決まる時は兄妹として祝いたいなって思ってね。愛してくれた事に変わりはないから。後、誰の努力も無駄にしないため」
残る事になった侵入者のまとめ役は何てバカな事をと声を上げた。でも、彼女は何とも思っていない。