好きなんだから仕方ない。
誰が悪い訳ではない事故で次男が傷付き、恨んでいると思われたまま生まれ故郷に帰ればこれからの人生に支障が出るかもしれない。だから恨んでいないと知ってもらうために暫くは兄妹としてそばにいたい。それに、今帰れば奥様が変な勘違いを起こして迷惑をかけるかもしれない。
自分より下の者を見下す傾向がある奥様の性格を知っているからこその決断。奥様が故郷の消滅を命じれば今までの時間が全て無駄になってしまうとあの短時間で考え付いた。国王の妻という立場から元国王の妻という立場に変われば町の消滅など大きな命令が出来なくなる。そこを狙っての期間だろう。
「本当に良いの?エイミアちゃんほどの力があれば襲撃くらい簡単に守れるんだよ?」
「そのためにあなたに残ってもらったのでしょう?私自身、どこまでの力があるか理解できていない段階で戻って被害が及んだら嫌だもの」
「エイミア様、我々は一体どうすれば・・・」
「・・・正直な所を言うと一緒にいてほしいです。でも、自分が生きたいように生きてほしいとも思います。この城から出れば私は王族ではなくなりますし、我が儘は言えません。仕えて頂いてもお給料だって払えませんから」
自分より下の者を見下す傾向がある奥様の性格を知っているからこその決断。奥様が故郷の消滅を命じれば今までの時間が全て無駄になってしまうとあの短時間で考え付いた。国王の妻という立場から元国王の妻という立場に変われば町の消滅など大きな命令が出来なくなる。そこを狙っての期間だろう。
「本当に良いの?エイミアちゃんほどの力があれば襲撃くらい簡単に守れるんだよ?」
「そのためにあなたに残ってもらったのでしょう?私自身、どこまでの力があるか理解できていない段階で戻って被害が及んだら嫌だもの」
「エイミア様、我々は一体どうすれば・・・」
「・・・正直な所を言うと一緒にいてほしいです。でも、自分が生きたいように生きてほしいとも思います。この城から出れば私は王族ではなくなりますし、我が儘は言えません。仕えて頂いてもお給料だって払えませんから」