好きなんだから仕方ない。
最初の試練でお世話になった町や村の人々に挨拶をしながら、生まれ故郷に向かう事にした。パドはそこまでしなくてもと言っていたけれど、これは私のけじめみたいな物だから。
「エイミアちゃんったら律儀なんだから~。もう少し気楽に行けば良いのに」
「戻っちゃったら、もう会えなくなるような気がして」
「安心して。僕がいるから」
お風呂に入りながら一人で泣いた。王族であった時は恋も叶えられないくらいなら普通の家庭に産まれたかったと嘆き、王族じゃなくなった今は会えなくなるくらいなら叶わなくても王族でありたかったと嘆き。
私は一体どうしたかったのだろう。どちらの立場になっても欠点だけが見えて否定して。親の敵でも世話になるべきだった?それとも次男の言葉を鵜呑みしてまた会えるかもしれないなんて思ったの?
そんなバカな話がある?私もまだまだ自分に甘いのね。孤独を求められていると言うのに。孤独が私を強くすると言うのに。
「エイミアちゃんったら律儀なんだから~。もう少し気楽に行けば良いのに」
「戻っちゃったら、もう会えなくなるような気がして」
「安心して。僕がいるから」
お風呂に入りながら一人で泣いた。王族であった時は恋も叶えられないくらいなら普通の家庭に産まれたかったと嘆き、王族じゃなくなった今は会えなくなるくらいなら叶わなくても王族でありたかったと嘆き。
私は一体どうしたかったのだろう。どちらの立場になっても欠点だけが見えて否定して。親の敵でも世話になるべきだった?それとも次男の言葉を鵜呑みしてまた会えるかもしれないなんて思ったの?
そんなバカな話がある?私もまだまだ自分に甘いのね。孤独を求められていると言うのに。孤独が私を強くすると言うのに。