蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】

「私を抱いた責任。私が迫ったの」
「は?」
カシャと音を立てて、美沙子のフォークがお皿に当たる音がして、私は美沙子を見た。
唖然としてポカンと私をみているのは当然だろう。
自分から男性に声を掛けることすらなかった私がいきなり迫ったなど、信じられるわけがない。

「え? 確認させて。鏡花から迫ったの」
私はもう半ばやけくそに言葉を発した。
「そう、服を脱いで抱き着いて、抱いてって。他の女の人はいいのになんで私はダメなの? って。そこまで言ったら抱くしかないでしょ?」

「まあ……」
美沙子は驚きすぎてどこから突っ込めばいいかもわからないようで、私を穴が開きそうなほど見つめる。

「だって誰でもいいなら私でもいいじゃない……。私と結婚するメリットはあるんだし。そう思ったの。だから、どうしても蓮人兄さまを手に入れたかった。でも……」
そこで言葉を止めた私は、すでに泣きそうだった。
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