蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】

「え? まさか?」
「違う、まだわからない。そんな時期じゃないし。生理不順だし」
単語だけをバラバラと並べた私に美沙子は大きくため息を付いた。

「たった一回でね……」
「それ以降はきちんとしてくれてるし、きっとそのうち来ると思う」
自分に言い聞かせるように明るく言った私に、またもや美沙子は食べる手を止めて私を見ていた。

「なに?」
「いや、その日一日じゃないんだなって」
その言葉に初めて私は自分の夜の事情を話していたことが分かり、カッと顔が熱くなる。

「えっと……」
口ごもる私に、美沙子はにこりと綺麗な笑顔を浮かべる。
「始まりはどうであれ、あの蓮人さんが優しくしてくれて、鏡花のこと求めてくれてるなら先は明るいんじゃない? たとえ政略結婚から始まっても愛は育めるわよ」
その美沙子の優しい言葉に、私もそうなればいいという思いを込めて笑顔で頷いた。





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