蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
「頼む。先に検査をしてくれるか? 心配で仕方ない」
心配がどの心配は解らず、私は心が落ち込んでいくのが解る。
やはり、妊娠していれば迷惑なのかもしれない。私と結婚をしたくなかったのに、妊娠までしてしまったらさらに責任が増えてしまう。
蓮人兄さまの立場では、子供がいれば離婚するのも難しくなるかもしれない。
蓮人兄さまのことばかり考えていたが、自分自身まだ覚悟もできていないし、万が一本当に妊娠していたら……。一気に不安が襲ってきて、ドキドキと胸の音が煩い。
俯いてそんなことを考えていた私だったが、急にふわりと温かさに包まれる。
え?
状況が解らず顔を上げると、蓮人兄さまの腕の中だとわかった。
「本当に悪い。俺のせいでこんなことに。俺には鏡花と変わることはできない。だから……」
少しだけ抱きしめる力が強くなった気がして、私は蓮人兄さまの顔を仰ぎ見る。
辛そうに見える表情に、私はキュッと決心をした。