嘘恋~キスから始まる君との恋~
美香とは教室でバイバイして、菅田先輩とかち合う。
「昼休みぶり。寂しかった?」
「全く」
「可愛くねーの」
「可愛くないですよ、友達とは違うので」
言ってて少し心が痛んだ。
「その子は可愛いの?」
「世界一可愛いですよ」
「ふーん、期待しとこ」
「今カノの横で言います?」
「何、嫉妬?嫉妬してんの?」
面白そうに笑う。
嫉妬、なのか?
「黙るなよ」
「おやつ、どこ行きます?」
「え?ああ…ファストフードとか?」
「王道でいいですね、ゆっくりできるし」
「俺から情報引き出したいんだろ」
「それが目的ですから!」
菅田先輩は軽く鼻で笑う。
「何で笑うんですか!」
「友達のこと大好きなんだな」
「大好きです!」
「…そう」
彼は軽く目を背けた。
近くのファストフード店に着く。
各々頼んで席に着く。
「ポテトとパンケーキとか、一生ループできる」
「太るぞ」
「難点そこなんですよ」
「俺普通にバーガー頼んじゃった」
「普通にご飯じゃないですか」
運動部だから消費するんだろうな。
結構食べる、って覚えとこ。
「先輩、趣味は何ですか?」
「球技系のスポーツで身体動かすこと」
「ゲームとかはあまりしないですか?」
「いや、ソシャゲはする。休み時間とか隙間の時間によくやるな」
「犬派?猫派?」
「犬派」
「苦手な食べ物は?」
「特にない、割と何でも食べる」
「特に好きな食べ物は?」
「んー、焼肉」
当たり障りのない質問から始めていく。