嘘恋~キスから始まる君との恋~
「好きな女の子のタイプは?」
「大人しそうなのに、実は人懐っこい子」
「見た目のタイプは?」
「可愛い子」
「んー…なんか、髪の長さとか?」
「似合ってればなんでもいいけど、まあ程よく長い方が好き」
なるほど、美香より私の方が近い。可愛くはないけど。
なんで真顔で答えられるんだろう。
「碧は、どんな男が好きなの」
「えっ」
急な碧呼びと、逆に質問されるのに驚いた。
「恋愛経験ないので分かりません…」
「そう。…俺のこと好きになればいいのに」
「ややこしくなるから嫌ですね」
真顔がピキっと一瞬崩れた気がした。
「拗ねたから今日はもう質問答えない」
「えー?!何に拗ねたんですか?!」
「さあね」
翌日、美香に報告会。
「昨日は何話したのー?」
「まあ色々聞けたよ。1つ分かったのは、拗ねるとめんどくさいかも」
「あはは!マジかー!」
「嫌じゃないの?」
「可愛いからいいじゃん、拗ねるの」
「そう?」
質問で聞いたことを話した。
「好きな子のタイプ、私っぽくないなー。なんか自信ない…」
「可愛い子好きって言ってたからいけるでしょ」
「菅田先輩の可愛いに当てはまるかは分からないでしょ?碧の可愛いには当てはまるかもだけど」
「そうか…」