わたしにしか見えない君に、恋をした。
「じゃあもう暗くなってきたのでそろそろ……。うち、門限があって……」

もう帰りたいという雰囲気をかもしだす。

「門限?まだ19時前だけど早くない?」

確かに早すぎた。うちには特に門限はない。

「よかったらうち来ない?DVDとか見る?」

「今日はちょっと……」

「少しならよくない?」

「でも……」

「俺、まだ流奈ちゃんと一緒にいたいんだけど。ねっ、いいでしょ?」

先輩はそういうと、急にあたしの肩を抱き顔を覗き込んだ。

急に距離を縮めてきた先輩に驚く。

「うちにきなよ。ねっ?」

耳元で囁くように言う先輩。

全身に寒気が走る。

「こういうの慣れてない?俺が初めて?」

「やめてください……」

「大丈夫だって。優しくするから。ねっ?うち、来なよ」

――やめてよ。お願いだからやめて!!

心の中で叫んだ瞬間、目の前にパッと湊が現れた。
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