その瞳に涙 ― 冷たい上司の甘い恋人 ―





カーテンの隙間から差し込む光と、お腹の辺りの圧迫感で自然と目が覚めた。

頭を動かすと、頬に柔らかなものが触れる。

それが、私を抱き寄せて眠る広沢くんの唇だったから、起き抜けにひどく動揺してしまう。

眠っているくせに、私の腰回りをがっちりつかまえている広沢くんの腕を、彼を起こさないようにそっと解く。

静かにベッドから出ようとすると、ベッドが軋む音がして、後ろから手首をつかまれた。


「れーこさん、もう起きるの?」

「起きてたの?朝ごはん食べる?」

「まだ時間あるし、せっかくれーこさんがうちに来てくれたんだから、もうちょっとダラダラしましょうよ」

甘えた声で私を見上げる広沢くんは、ベッドに私を引き戻そうとするばかりで、人の話を全く聞いていない。


「広沢くん、私、何かごはん作ろうかなって……」

私をジッと見上げていた広沢くんが、突然身体を起こして、後ろからガバッと抱きついてくる。

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