可愛らしさの欠片もない

「…優、李」

驚かせたかな。これこそ、どうした、って。

「それだけじゃないって、それも解ってるし、でも、それも、やっぱりですよね」

「優李…」

「膝、痛くないですか?」

勇気を出して首に腕を回した。べ、別に誘惑してる訳じゃないですからね?甘えてるように見えても甘えてる訳ではないですから。
黙ったまま見つめて抱き締めた。ドキドキした。どういうつもりだ、何してるんだって、突き放されたらどうしよう…。

「…色んなことに頭が回らなくてごめんなさい。潔癖ってほどじゃないけど、やっぱり綺麗に流してからじゃないと嫌だから…。次からはもっとちゃんとしておきます。それから、甲斐さんも、もう少し状況が解るように伝えてください。私、まだ甲斐さんのことほとんど何も知らないので」

あっ。回している腕に触れられた。

「これは、優李の常套手段なのか?」

「え?常套…違います。こんな……恥ずかしいことしたことないです、本当です」

抱きついていたけど体を離した。あっ!左足を掴まれた。慌てて腕を回し直した。体がずれた。膝に跨がるようにされた。

「え、恥ずかしい!」

横座りしてたのに、向き合ってしまった。

「本当なのか?したことないって」

「本当です!何を…ん、ふ」

確かめてるんですか…。脇を掴まれ…唇が触れた。

「ん…、はぁ。こんなこと、したことないです」

男の人の膝に座るなんて。それに今は跨がってるなんて…したことないから。

「そうか」

そうかって、だから?…そんなにジッと見つめられても…。

「……はぁ」

「なん、ですか?」

まだジーッと見つめられてる。

「…大胆なことをして…これだけでイきそうだ…」

「え゙っ」

…は。なに、言って…。この人は本当に……何も解らないい。……こういうのがいいってこと?
ゆっくりスカートをずらし上げられた。元々膝から下は見えていたけど腿まで顕になってしまった。

「…キャ…恥ずかしい…です」

「黙って…」

慌ててずらされたスカートを戻しかけた。制するように手を掴まれた。また元通り首に回された。あ。
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