嫁入り前夜、カタブツ御曹司は溺甘に豹変する
「中途半端に聞かれて恐らく勘違いさせた。もう一度言わせてもらうけど、俺は花帆が好きだ」
好きだ、という破壊力のある言葉がいい意味で私の心臓を突き刺す。
うっ、苦しい。
幸せすぎると逆に胸が痛くなるらしい。
「結婚していいのか悩んでいたのは、俺が朝霧家の養子で、父さんたちの本当の子供ではないからだ」
……え?
ただでさえ激しく打ち鳴らす心臓に苦しめられているのに、衝撃的すぎる事実を公表されて呼吸が止まるかと思った。
「養子? 仁くんが?」
「そうだ。俺は母さんの姉、沙倉の子供だから、母さんは叔母にあたる」
「杏ちゃんも?」
「杏太は正真正銘ふたりの子供だから、俺とは従兄弟だ」
従兄弟。だからふたりは似ているようで似ていないような、タイプの違う外見なのか。
「だからといって俺たちの関係がぎくしゃくしているわけではないし、そう重く受け止めないでほしい」
「杏ちゃんは知っているの?」
「ああ」
「そうなんだ……」
これは朝霧家の問題だから、杏ちゃんが関係のない私に話さなかったのはあたり前。
だけど、ふたりとは兄妹のように育ってきたし、私だけが知らなかったのは少し悲しい。
好きだ、という破壊力のある言葉がいい意味で私の心臓を突き刺す。
うっ、苦しい。
幸せすぎると逆に胸が痛くなるらしい。
「結婚していいのか悩んでいたのは、俺が朝霧家の養子で、父さんたちの本当の子供ではないからだ」
……え?
ただでさえ激しく打ち鳴らす心臓に苦しめられているのに、衝撃的すぎる事実を公表されて呼吸が止まるかと思った。
「養子? 仁くんが?」
「そうだ。俺は母さんの姉、沙倉の子供だから、母さんは叔母にあたる」
「杏ちゃんも?」
「杏太は正真正銘ふたりの子供だから、俺とは従兄弟だ」
従兄弟。だからふたりは似ているようで似ていないような、タイプの違う外見なのか。
「だからといって俺たちの関係がぎくしゃくしているわけではないし、そう重く受け止めないでほしい」
「杏ちゃんは知っているの?」
「ああ」
「そうなんだ……」
これは朝霧家の問題だから、杏ちゃんが関係のない私に話さなかったのはあたり前。
だけど、ふたりとは兄妹のように育ってきたし、私だけが知らなかったのは少し悲しい。