【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2


「……っ、」


「お前、何か忘れてない?」


「忘れ物……はしてない、はず……」



手を繋がれたことに心底驚いて、上手く言葉にならない。



「違うそうじゃない」



なんのことかわからない私の手を、虹くんはさらに握って……



「俺がついてるってこと。忘れないでくれる?」



暗闇の中で、自信たっぷりに……だけど柔らかい口調で言い切った。


その途端、顔が真っ赤になっていくのが自分でもわかって……。


暗闇でよかった、なんてホッとした。



軍曹だのなんだの言っていた私だったけど、不安になっていることを、虹くんには読まれていたみたい……。



「これ、絶対トラップだから」


「なっ、これ、罠……!?」

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