【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2


「……こんなこと聞いて申し訳ないけど、溺れて怖い思いしたとか?」


「……普通に泳げるけど」


「あ、あれ……そっか。怖い思いしてないなら、よかったよ」



どうやら理由は別にありそうだ……。


深恵くんが私へ釘を刺してきたくらいだから、きっと相当訳ありなのかもしれない。



「虹くんが嫌じゃなければだけど、期限も迫ってるし、明日行ってみない……?」



突拍子もない提案かもしれないけど、私は恐る恐る尋ねてみる。



「この送り主が何を企んでんのか知らないけど、俺と黒田のことは把握されてるっぽいから行ってみるしかなさそうだな」



この度はすんなりと意見が一致した。



「……うん。私と虹くんがプールを遠ざけている理由を、この送り主はなぜか知ってるってことだもんね……」



──すなわち、私と虹くんの過去を知る人が送り主だ。



そして、明日私と虹くんは、学園のプールへ行くことになった。

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