【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
心臓が止まるかと思った。
「なっ? 言っただろう? 魔女はここに出入りしてるって」
ぞくりと大袈裟なくらい身体が震える。
いつも見張られていることを忘れていたわけじゃない。
ただ、ここに来ると彼がいて、安心した気持ちになれた。
「魔女裁判を始めよっか、星七ちゃん」
途端に頭の中で警報が鳴り響く。
なのに足が縫いつけられたように重くて動かない。
「はいはーい! んじゃ、これつけるぞ!」
張り切った男子が自分のなわとびを取り出した。
どうしてか、大きな石をくくつりつけている。
「沈めてもコイツなら不死身じゃね?」
……嫌な予感がして恐怖が襲いかかった。