【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「魔女が悪魔の力まで手に入れるなんて、恐ろしいでしょー?」
「……悪魔?」
「あらら? 星七ちゃん、知っててあの悪魔と手を組んだんでしょ? 彼は悪魔の子供だよ。あの目が何よりもその証拠なの」
あの男の子が悪魔……?
なにを言っているのかまるで理解出来なかった。
「悪魔の周りではいつも不吉なことが起きて、必ず誰かが犠牲になってきたんだよ? 悪魔の隣の家では火事が起きたり、学校に不審者が侵入しちゃったり。それが原因で学校を転々として、ついにわたし達の学校に悪魔がやってきちゃったってわけ」
得意気に話す城ヶ崎さんと、クスクス笑うみんなの笑い声。
たったひとり、私に声をかけてくれるあの子が?
あんなに綺麗な瞳をした男の子は、みんなから悪魔だと呼ばれてるの……?
「悪魔なんかじゃない……っ、」
精一杯、声を張り上げたその時──