きっと、月が綺麗な夜に。
「あのねー、そんなの言われなくても、とらちゃんにしか向いてないって分かるだろ?バカか?にぶっ!」
今度は僕が優の言葉にぎょ、と目をひん剥いてしまう。まさか優にそんなことを言われてしまうなんて。
もう一度盛大にため息をついて肩をガックリとオーバーに落として見せた優は、そのコロコロと変わる表情を今度は渋い顔に変えて見せた。
「短期間でも分かるさ。猫ちゃんはお前しか見てないでしょ。最初から」
「そんなこと」
「あるだろ。ボクはとらちゃんが親関係でワケありなのを知ってはいるけど深く知らない。けど猫ちゃんとは腹割って話したんだろ?知らんけど多分。ありゃとらちゃんに向けたラブソングだ」
話してもいないのに全部当てられて動揺はするも、優の考察は少し信憑性に欠ける。
僕は彼女が好きだと自覚している。
だが、向こうのことは分からない。信頼されているとは思うが、そういう雰囲気を醸し出しているようには感じないし。
僕の醸す不信感を表情で読み取っただろう優は、自身の寄った眉間を人差し指の第二関節でなぐりぐり、とほぐし、僕の尻を思い切り叩いた。
「忘れろ、そして自分で考え直しな。猫ちゃんへのアンサーを出せるのはとらちゃんだけだから」
忘れろったって難しい。優のせいで、さらに心がモヤモヤしてしまったじゃないか。
今度は僕が優の言葉にぎょ、と目をひん剥いてしまう。まさか優にそんなことを言われてしまうなんて。
もう一度盛大にため息をついて肩をガックリとオーバーに落として見せた優は、そのコロコロと変わる表情を今度は渋い顔に変えて見せた。
「短期間でも分かるさ。猫ちゃんはお前しか見てないでしょ。最初から」
「そんなこと」
「あるだろ。ボクはとらちゃんが親関係でワケありなのを知ってはいるけど深く知らない。けど猫ちゃんとは腹割って話したんだろ?知らんけど多分。ありゃとらちゃんに向けたラブソングだ」
話してもいないのに全部当てられて動揺はするも、優の考察は少し信憑性に欠ける。
僕は彼女が好きだと自覚している。
だが、向こうのことは分からない。信頼されているとは思うが、そういう雰囲気を醸し出しているようには感じないし。
僕の醸す不信感を表情で読み取っただろう優は、自身の寄った眉間を人差し指の第二関節でなぐりぐり、とほぐし、僕の尻を思い切り叩いた。
「忘れろ、そして自分で考え直しな。猫ちゃんへのアンサーを出せるのはとらちゃんだけだから」
忘れろったって難しい。優のせいで、さらに心がモヤモヤしてしまったじゃないか。