きっと、月が綺麗な夜に。
力なく膝から崩れ落ちそうな美矢の体を、ぴゅん、とタオルを持った男がタオルごと抱きしめる横のカットが入り、幕を閉じる。
美矢メインのカットで肩から胴しか移ってなかったが、これは間違いなく僕なわけで。
「つ……!使って良いなんて、言ってない!」
「言ったらダメって言うじゃん。だってさ、何か美矢ちゃんにとってキツいMVだなって思ったけど、あのこじろうが美矢ちゃんにとっての希望みたいで」
そんな大それた気持ちでそうした訳じゃなかったのに、とんでもなく恥ずかしいところを至極真剣に使われてしまい、どう返したら良いか分からなくなる。
美矢も、感動をそこそこに最後のシーンで羞恥心を煽られたらしく、耳を真っ赤にして頭を抱えていた。
「このシーン無しじゃ完成とは言えないよ!こじろうの顔も出てないし、ね?いいでしょ?」
「や、えっと、うーん」
「皆協力してくれたのに、こじろうはダメなの?」
からかいのつもりが一切ない、純粋にまっすぐ見つめてくるケンゴに根負けしてしまい「分かった、分かったよ」と言ってしまった僕を、美矢が「フーッ!」と鼻を鳴らして威嚇してきた。
しまった、と思ったが最後、ケンゴはノートパソコンを回収してさっさと自宅へと戻って行ってしまった。
美矢メインのカットで肩から胴しか移ってなかったが、これは間違いなく僕なわけで。
「つ……!使って良いなんて、言ってない!」
「言ったらダメって言うじゃん。だってさ、何か美矢ちゃんにとってキツいMVだなって思ったけど、あのこじろうが美矢ちゃんにとっての希望みたいで」
そんな大それた気持ちでそうした訳じゃなかったのに、とんでもなく恥ずかしいところを至極真剣に使われてしまい、どう返したら良いか分からなくなる。
美矢も、感動をそこそこに最後のシーンで羞恥心を煽られたらしく、耳を真っ赤にして頭を抱えていた。
「このシーン無しじゃ完成とは言えないよ!こじろうの顔も出てないし、ね?いいでしょ?」
「や、えっと、うーん」
「皆協力してくれたのに、こじろうはダメなの?」
からかいのつもりが一切ない、純粋にまっすぐ見つめてくるケンゴに根負けしてしまい「分かった、分かったよ」と言ってしまった僕を、美矢が「フーッ!」と鼻を鳴らして威嚇してきた。
しまった、と思ったが最後、ケンゴはノートパソコンを回収してさっさと自宅へと戻って行ってしまった。

