きっと、月が綺麗な夜に。
話を聞いているとどうやら、一昨年島に移住してきた独身のフリーランスでクリエイターやってる男性と仲良くなって、その道を志したらしい。
僕は挨拶程度にしか会話したことがなかったけれど、僕の知らない間のこの2年以上、ケンゴはその人にデザインソフトの扱い方や素描なんかをコツコツ学んで準備をしていたようだ。
思春期の、普通の中学生だと思っていたのに僕が思っていたよりずっと、ケンゴはちゃんとしていて、知らなかった自分が恥ずかしいし、ただただ尊敬する。
将来について目を輝かせて話していたケンゴだったけど、ふと、そのテンションは急にしわしわと萎み、視線がゆっくりとテーブルに向かって落ちていく。
「でもさ、俺ん家母子家庭じゃん?親の負担考えたら言い出しにくくて……」
中学三年生は現実を見れてしまう年頃で、民宿でケンゴのために働くお母さんのことや、私立高校の学費を考えて、それがネックになったから、島で1番若い教師で将来の夢に対して寛容そうな僕に相談しに来てくれたんだ。
考えうるあらゆる手段で、ケンゴにとって1番の進路を考えてあげたい。
僕は挨拶程度にしか会話したことがなかったけれど、僕の知らない間のこの2年以上、ケンゴはその人にデザインソフトの扱い方や素描なんかをコツコツ学んで準備をしていたようだ。
思春期の、普通の中学生だと思っていたのに僕が思っていたよりずっと、ケンゴはちゃんとしていて、知らなかった自分が恥ずかしいし、ただただ尊敬する。
将来について目を輝かせて話していたケンゴだったけど、ふと、そのテンションは急にしわしわと萎み、視線がゆっくりとテーブルに向かって落ちていく。
「でもさ、俺ん家母子家庭じゃん?親の負担考えたら言い出しにくくて……」
中学三年生は現実を見れてしまう年頃で、民宿でケンゴのために働くお母さんのことや、私立高校の学費を考えて、それがネックになったから、島で1番若い教師で将来の夢に対して寛容そうな僕に相談しに来てくれたんだ。
考えうるあらゆる手段で、ケンゴにとって1番の進路を考えてあげたい。