きっと、月が綺麗な夜に。
どれだけ具合が悪くても、家にいたとしても、それでもいなくて最悪が起きるよりずっとマシだ。
お母さんとの電話を切った僕は、お母さんは自宅にいないかもう一度探してもらい、海から一時撤退している2人のお父さんに、ご近所さんの武明先生と合流して島の向こう半分、灯台側を捜索してもらうように頼んだ。
「とら、どうした?」
「りょーちゃん、協力して。千明と貴人が外にいるかもしれないんだ。学校側をぐるりと探して、それでもいなかったらお父さんと武明先生と合流して港から住宅を探したいんだ」
「分かった。急ごう。何かの間違いで家にいてくれたら1番良いが」
僕とりょーちゃんの静かな会話に、クロミと寄り添っていた美矢が心配そうに顔を上げる。
「とら、あんた大丈夫?雨、ダメなんじゃないの?」
「大丈夫だよ。子供たちに何かある方が嫌だろう?すぐ戻るから」
この間の件もあり、美矢は僕のことを心配しているようだ。初めての台風で不安もあるだろうから本当は傍にいてあげたいところだけれど。
「美矢は僕たちが暴風でも聞こえるくらいの激しい曲、弾いてればいいよ。そうしたら聴きたいからすぐ戻るだろう?」
その小さな頭に、ぽふ、と優しく手を乗せて話すと、美矢は不安の混じった瞳を長いまつ毛で半分隠し、俯くだけだった。
お母さんとの電話を切った僕は、お母さんは自宅にいないかもう一度探してもらい、海から一時撤退している2人のお父さんに、ご近所さんの武明先生と合流して島の向こう半分、灯台側を捜索してもらうように頼んだ。
「とら、どうした?」
「りょーちゃん、協力して。千明と貴人が外にいるかもしれないんだ。学校側をぐるりと探して、それでもいなかったらお父さんと武明先生と合流して港から住宅を探したいんだ」
「分かった。急ごう。何かの間違いで家にいてくれたら1番良いが」
僕とりょーちゃんの静かな会話に、クロミと寄り添っていた美矢が心配そうに顔を上げる。
「とら、あんた大丈夫?雨、ダメなんじゃないの?」
「大丈夫だよ。子供たちに何かある方が嫌だろう?すぐ戻るから」
この間の件もあり、美矢は僕のことを心配しているようだ。初めての台風で不安もあるだろうから本当は傍にいてあげたいところだけれど。
「美矢は僕たちが暴風でも聞こえるくらいの激しい曲、弾いてればいいよ。そうしたら聴きたいからすぐ戻るだろう?」
その小さな頭に、ぽふ、と優しく手を乗せて話すと、美矢は不安の混じった瞳を長いまつ毛で半分隠し、俯くだけだった。