きっと、月が綺麗な夜に。
僕とりょーちゃんは足元に気をつけつつ、急いで体育館の方へと向かった。
近づくにつれ、その光の正体が、声を上げて泣いている貴人と、貴人を守るように抱きしめ燈會の形の懐中電灯を持った千明であることが分かった。
「千明!貴人も!良かった、無事で」
「先生、りょーさん……ごめんなさい、ごめんなさい……!」
弟の前で気丈に振舞っていた千明だったけれど、僕たちの姿に安心したのか我慢していた涙が溢れ、謝罪と共に頬を伝う。
僕は着ていた雨がっぱを脱ぐと、それで2人を雨風から守るように包み込み、2人ごと腕の中へと抱きしめた。
「どうして、外へ出たの?」
怒りたくはなかったけれど、賢い千明がいながら何故、という疑問を出来る限り穏やかに2人に落とす。
すると、わんわん泣いていた貴人が、しゃくりながら答えを返してくれた。
「おれの、お守り……!体育で、忘れちゃって!うっ、ひっく」
「お守り?」
「お父さんとお母さんの恋人時代のペアリングなんです。危険な漁に行っても帰って来れるように預かっててって、私と貴人、それぞれがお守りとしてペンダントにしてるんです」
しゃくりあげて言葉に出来ない貴人の代わりに、千明は震えた声で僕たちに説明してくれた。
近づくにつれ、その光の正体が、声を上げて泣いている貴人と、貴人を守るように抱きしめ燈會の形の懐中電灯を持った千明であることが分かった。
「千明!貴人も!良かった、無事で」
「先生、りょーさん……ごめんなさい、ごめんなさい……!」
弟の前で気丈に振舞っていた千明だったけれど、僕たちの姿に安心したのか我慢していた涙が溢れ、謝罪と共に頬を伝う。
僕は着ていた雨がっぱを脱ぐと、それで2人を雨風から守るように包み込み、2人ごと腕の中へと抱きしめた。
「どうして、外へ出たの?」
怒りたくはなかったけれど、賢い千明がいながら何故、という疑問を出来る限り穏やかに2人に落とす。
すると、わんわん泣いていた貴人が、しゃくりながら答えを返してくれた。
「おれの、お守り……!体育で、忘れちゃって!うっ、ひっく」
「お守り?」
「お父さんとお母さんの恋人時代のペアリングなんです。危険な漁に行っても帰って来れるように預かっててって、私と貴人、それぞれがお守りとしてペンダントにしてるんです」
しゃくりあげて言葉に出来ない貴人の代わりに、千明は震えた声で僕たちに説明してくれた。